硝子体出血
硝子体出血とは
硝子体出血は、様々な部位からの出血が硝子体腔の中に溜まった状態です。
出血は自然と止まりますが、溜まった血が吸収されないと光を遮ってしまうこととなり、網膜にうまく届かなることから、飛蚊症や視力低下などを引き起こすと言われています。
硝子体出血の原因
硝子体出血は、裂孔原性網膜剥離、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、加齢黄斑変性症、くも膜下出血など、様々な疾患によって起こるものと言われています。
ただし、原因は手術前に特定できないことが多いため、手術中に解ることもあります。
硝子体出血の検査
超音波検査
硝子体出血で眼底の状態がわからない場合は、超音波検査によって網膜剥離の有無などを調べます。
眼底検査
硝子体出血の程度、また、その原因を判定するために行います。
網膜電図
硝子体出血で網膜の状態などがわからない場合には、網膜の機能を調べるために行います。
硝子体出血の治療について
硝子体手術
硝子体手術は、血液が混ざった硝子体を切除する涙点プラグや原因疾患を治療することで、再出血を予防します。
なお、原因疾患を治療する場合にはレーザーなどによる治療を行いますので、状況に応じて丁寧に説明させていただきます。
また、手術によっては術後にうつ伏せを保っていただく時間が必要であったり、逆に2〜3週間はうつ伏せをできるだけ避けていただく必要などもあるため、そういった注意点についても説明させていただきます。