メディカルノート
結膜炎は市販の目薬で治る?受診のタイミングと移さない方法
結膜炎のような症状がでた場合、すぐに眼科を受診するか様子を見るか、迷う方もいらっしゃるでしょう。
忙しく過ごしている方や、近くに眼科がない方は、市販の目薬で対応したいと考えるのは自然なことかもしれません。
そこで今回は、結膜炎は市販の目薬でも対応できるのか解説します。
受診するタイミングや、他の人に移さないために気を付けることも解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
結膜炎は市販の目薬で治る?
結膜炎の症状が現れたら、悪化させないよう目の周辺を清潔に保ったうえで、市販の目薬(点眼薬)を使用して様子を見ることもあるでしょう。
その場合、感染性や非感染性(アレルギー性)によって、適している目薬が異なります。
自分ではどちらか判断するのが難しいので、薬局やドラッグストアの薬剤師に相談するとよいでしょう。
感染性結膜炎は「抗菌目薬」
感染性の結膜炎が疑われる(ウィルス性結膜炎、細菌性結膜炎)には、抗菌目薬を使用しましょう。
抗菌目薬には抗菌剤(抗生物質)や抗炎症剤が配合されているため、目の充血やまぶたの腫れなどの症状を緩和し、細菌の繁殖を防ぐ作用があります。
なかでも、細菌性結膜炎には抗菌目薬による症状の緩和が期待できます。
ウィルス性結膜炎はかぜと同様に自然に治るのを待つ必要がありますが、抗菌目薬を使用することで症状を抑えたり、二次感染を防いだりする効果が期待できるでしょう。
非感染性結膜炎は「アレルギー用目薬」
花粉やアレルギーによるアレルギー性結膜炎の場合は、抗ヒスタミン剤が配合されたアレルギー用目薬を使用するとよいでしょう。
かゆみや目の充血など、アレルギーを引き起こすヒスタミンの作用を抑える効果が期待できます。
また、アレルギー用目薬は花粉やハウスダストなどのアレルギー原因物質から結膜を保護する作用もあります。
花粉症で毎年同じ時期に結膜炎を起こす場合は、症状が現れる前から早めに使用を開始するのも有効です。
眼科を受診するタイミングは?
市販の目薬を2~3日使用を続けても症状が改善されない場合は、眼科を受診するようにしましょう。
他にも、次のような症状がある場合は早めに受診して相談することをおすすめします。
- 目に痛みがある
- 目がかすむ、よく見えない
- 充血や目やにの程度が強い
- 周囲で結膜炎が流行している
結膜炎の症状がでている間は、受診するまでなるべく触らないようにして、アイメイクやコンタクトレンズも控えるようにしましょう。
他の人に移さないために
一般的にウィルス性結膜炎は感染力が強く、周りの人に移してしまう可能性が高くなります。
ウィルス性結膜炎の可能性も考え、次のことに注意しながら過ごしましょう。
- 手を石けんでよく洗う
- タオルや洗面用具を共有しない
- 手で目をこすらないようにする
- 治るまでできるだけ人混みを避けるようにする
- 学校、保育園、幼稚園は医師の許可があるまで休む
また、結膜炎の目薬は感染している人だけが使うようにします。
目薬の先や容器に細菌が付着している恐れがあり、使用することで結膜炎でない目にも感染することが考えられます。
点眼は結膜炎の症状がでている目だけにし、他の人が使っている目薬を使うのは避けましょう。
症状が続く場合は早めに受診しましょう
結膜炎の多くは1~2週間ほどで治りますが、まれに角膜(黒目)の濁りや視力の低下など後遺症が残ることもあります。
結膜炎の症状と思っていたものが、実は違う病気だったということもあるので、軽視は禁物です。
市販の目薬で長期間様子を見たり、対処せずに放置したりしないようにし、できれば症状がでた時点で眼科を受診するようにしましょう。
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