近ごろでは、日本を含む東アジアでの近視が増加しており、また視力低下の低年齢かも進んでいるといわれています。
今回は、近視の種類や遠視・乱視との違いについて解説します。
近視について正しい知識を身に付け、できるだけ近視にならないよう意識しながら過ごしましょう。
近視とは?
近視とは眼球の形が前後方向に長くなり、目の中に入った光のピントが合う位置が網膜よりも前になっている状態のことです。
つまり、遠くを見るときにぼやけてしまい、近くを見るときは問題なく見えている状態ということです。
凹レンズで光の屈折を弱めてピントが合う位置を網膜上に合わせることで、鮮明に見えるようになります。
正視(せいし)とは
人の目はオートフォーカス機能があり、遠くのものから近くのものまで焦点を自動で変えること(調整)ができます。
正視とは、遠近調整をつかさどる「毛様体筋」に異常がなく、網膜上に正しくピントを合わせられる目のことです。
裸眼のときの視力は1.2以上であれば良好といわれています。
遠視とは
遠視は近視の反対で、目の中に入った光のピントが合う位置が網膜よりも後ろになっている状態のことです。
遠くを見るときは少しの調整でよく見え、近くを見るときは強く調整しないと鮮明に見ることができません。
遠くを見るときも近くを見るときも調整が必要になり、疲れやすい目といえるでしょう。
乱視とは
乱視とは、目のレンズを働きをする部分(角膜と水晶体)がゆがんでしまい、焦点が合わない状態のことです。
ものがゆがんで見えたり、見る場所によって見え方がことなったりします。
近視が起こる原因は?
環境要因としては、テレビやゲーム、本、携帯、パソコンの画面などを近くで見て作業する近業や、屋外での活動が関係しているといわれています。
しかし、近視のはっきりとした原因はまだ解明されておらず、病的近視に関係する決定的な遺伝子も明らかになっていません。
近視の分類
強さによる分類
近視の祖愛は裸眼視力ではなく、屈折度数によって強さが分類されます。
・弱度近視・・・-0.5D以上-3.0D未満
・中度近視・・・-3.0D以上-6.0D未満
・強度近視・・・.-6.0D以上
屈折度の単位はジオプトリー(通常はDと表記)が用いられ、レンズの焦点距離をメートルで表したものの逆数です。
近視はマイナスで表記し、等価球屈折度数(屈折の度数と乱視の度数を総合したもの)が-0.5Dまたはそれを超える状態をさします。
単純近視と病的近視
強さによる分類の他に、単純近視と病的近視に分類されます。
単純近視とは、視機能障害を伴わずレンズなどで矯正できるもので、学童近視なども含まれます。
一方の病的近視は、矯正視力の低下など視機能の低下を伴い、最悪のケースでは失明の原因となる近視です。
病的近視は眼球後部に変形があり、それにより視神経や網膜が障害されて失明を引き起こします。
子どもの近視に要注意!
近視はたとえ軽度でも緑内障や網膜剥離など、近視以外の目の病気にかかるリスクを上昇させることが明らかになっています。
子どものうちから近視を発症していると、生涯にわたって良好な視力を維持するのが難しくなる恐れもあるでしょう。
そのため、子どものうちに近視を発症させない、進行させないよう、お家で取り組んでいくことが大切です。
日ごろから目をいたわる生活を心がけましょう
近視は環境要因が深く関係していることもあり、日ごろから目をいたわる生活を送ることが予防につながるといわれています。
近視は失明の原因となる網膜剥離を引き起こすこともあるため、できるだけ発症しないよう心がけて過ごすことが大切です。
目の見え方に異変を感じたら、できるだけ早めに眼科を受診するようにしましょう。
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