けいれんが収まらないと「目の病気なのでは?」と心配になってしまいますよね。
そこで今回は、瞼がけいれんするときに考えられる原因と治療方法について解説します。
瞼のけいれんについて
眼輪筋に何らかの異常が起こり、まばたきをリズミカルに行えず、自分の意思と関係なくまぶたが動く状態を「眼瞼けいれん」といいます。
眼瞼けいれんに似た症状が現れる病気も多く、それぞれ治療法や原因が異なります。
眼瞼ミオキニア
急にまぶたがピクピクとけいれんしている状態を眼瞼ミオキニアといい、まぶたにある眼輪筋という筋肉がけいれんしている状態です。
通常は片目だけに起こり、肉体的疲労やストレスなどによって起こると考えられています。
ドライアイ
目を開けているのが辛い、まぶしい、目が乾く、ゴロゴロするなど、眼瞼けいれんの症状と似ているものが現れます。
片側顔面けいれん
顔の筋肉を動かすための顔面神経が刺激されて、顔の筋肉が自分の意思に反して収縮する病気です。
顔の神経が圧迫されることにより引き起こされ、圧迫されている片側の神経だけが収縮するので「片側」という名前がついています。
開瞼失行症
いったん瞼を閉じると開くのが困難になる症状で、眼瞼けいれんと合併することが多い病気です。
チック症
片側顔面けいれんと同じようなけいれんの症状が現れます。
自分の意思でコントロールでき、けいれんの場所が移動することが特徴です。
眼瞼けいれんの原因
瞼がけいれんする原因ははっきり分かっておらず、ストレスや肉体的な疲労が関係していると考えられています。
また、安定剤、睡眠導入薬、抗精神病薬の服用が関係していることもあり、その場合は薬の服用を中止することでけいれんの症状が緩和することがあります。
眼瞼けいれんの治療
瞼がけいれんする原因が解明されていないため、眼瞼けいれんを根本的に治す方法はありません。
どれも対症療法(根治ではなく、症状を緩和することが目的)となり、補助的な治療方法に留まります。
ボツリヌス療法
目の周りの筋肉に緊張を和らげる薬(ボツリヌストキシン)を注射する方法です。
治療時間も短く入院の必要はありません。
非常に効果の高い治療でありながら、次の日からこれまで通りの生活が送れます。
ただし、効果の持続期間は数ヶ月と短く、症状が再発する場合は繰り返し治療を受ける必要があります。
薬物内服療法
抗けいれん薬、抗コリン薬、抗不安薬、抗れん縮薬、選択的セロトニン再取り込み阻害薬などを内服して、けいれんの症状を緩和させる方法です。
ただし、これらの薬により引き起こされる薬物性眼瞼けいれんもあるため、その場合は服用することで症状が悪化することもあります。
もとから安定剤や睡眠導入薬、抗精神病薬を服用している方は、医師とよく相談するようにしましょう。
手術
瞼が開きやすくなるように、まぶたの皮ふや筋肉を短くする手術を行うことがあります。
日常生活では適度に目を休めましょう
また、十分な睡眠を確保することで、日中に酷使した目に休息を与えることができます。
目の周りの血行がよくなることで筋肉の疲労が和らぎ、けいれんが改善することもあります。
目は生活するうえで欠かせない大切な器官のため、酷使してしまわないよう気を付けながら過ごしましょう。
症状が長引くなど気になる場合は、眼科を受診して医師に相談することも大切です。
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